シルクプリントとは?
正式には「シルクスクリーンプリント」と呼ばれている印刷方法で、一般的には「シルクプリント」「シルク印刷」とも言います。
呼び名の由来は元々シルク(絹)の幕を枠組みに張って、印刷の版としてプリントしていたので「シルクスクリーンプリント」と呼ばれています。
現在はシルク(絹)ではなく「ナイロンやテトロン」素材をスクリーン版として使用しています。
現在オリジナルプリントをしてオリジナルのトートバッグを作成しますのに一番普及している印刷方法で、皆さんも1つはシルク印刷された衣類やトートバッグをお持ちではないでしょうか?
特徴
- 印刷色1色につき版が1版必要となります。バッグによりますが1~3色のプリントが可能で、例えば3色で印刷したい場合は3版分の版を作ります。
- プリントサイズは基本価格に影響せず、印刷色数で価格が大きく変わってきます。
- 少ない色数で大量生産、大口生産すると、安い単価で印刷作成でき生産時間も早いです。1色印刷で200枚~の印刷で格安感があります。
- 印刷色の色合わせができますので、企業ロゴなど色コード指定がある場合など指定の特色でプリントが可能です。
- カラー生地のトートバッグへ印刷ができます。白色のデザインや文字もプリントできます。
- 網点処理をおこなうことで、写真的表現をする事も可能です。
注意点
- 版の作成が高価なので、少量生産には向いていません。
- グレースケール(濃淡)やグラデーション(階調)は各濃淡ごとに版が必要です。(1版で濃淡の表現ができません)
- 多色刷りで色と色が接する場合は版ズレする可能性があります。
- 縫い目や凹凸をまたいだプリントはできません。
- ポリエステル素材に印刷するとブリードという昇華移染で変色する場合があります。
印刷色について
ご用意しているスタンダードカラーの一覧からご指定いただく事も、DICやPANTONEのカラーコードで特色指定いただく事もできます
▶スタンダードカラー・特色指定についてはコチラのページをご確認ください
よりご希望色に合わせますには、お手元にあるカラーチップや、カラーサンプルをお送りいただき色合わせする事も可能です。
(人の目で色合わせのインク調合をしますので近似色となりますのはご了承ください)
シルク印刷の過程をご紹介します
版下作成

枠に紗の取付け
- アルミの枠で版の土台となる型枠を作ります
- 枠にスクリーンを取付け機材でしっかりと張ります
- ウェイトで荷重をかけ、接着剤で固定し乾燥
- 乾燥後にスクリーンの不要部分をカット
デザインの焼き付け
- スクリーンを感光乳剤でコーティング
- 製版機にセットし、デザインをスクリーンに写し込みます
- 強い光で(紫外線)でデザインの焼き付けをします
- 緑のスクリーン部分が青色になると焼付完了
版の完成
- 水に漬け黒色のデザイン部分を溶かします
- 溶けた後のデザイン部分がインクを通すメッシュ部分となります
- 乾燥させ、版のまわりをテープで保護したら完成
製版データの作成とインクの調合

製版データ作成とインク調合
- 完全版下データから製版機用のデータを作成
- 製版機でデータをスクリーンに写します
- ご指定いただいた印刷色をインクの調合表で確認
- 印刷色をインク調合機で製造します
シルクプリントの行程

版のセットとインクの刷り込み
- プリント機械の台座にトートバッグ・エコバッグをセット
- 版をのせ、スキージというヘラでインクを刷り込みます
- スポット乾燥機へプリント済バッグを移動
多色刷り
- 高温の熱でプリント面を乾燥定着
- 多色刷りの場合、再度版をセット
- 再度ヘラでインクを刷り込みます
乾燥とチェック
- 印刷の仕上がり確認を目視確認
- 大型乾燥機のベルトコンベアーに印刷されたトートを送り出します
- 乾燥が済みプリントが定着したらオリジナルエコバッグの出来上がり

